スーパーフリーザーとは?
ダイレイが販売している冷凍ストッカーで、一般的な冷凍ストッカーよりも超長期間での食材の保管が可能な点を売りとしています。冷凍ストッカーの記事でも軽くご紹介をしましたが、もう少し踏み込んで解説したいと思います。
ダイレイが販売している冷凍ストッカーで、一般的な冷凍ストッカーよりも超長期間での食材の保管が可能な点を売りとしています。冷凍ストッカーの記事でも軽くご紹介をしましたが、もう少し踏み込んで解説したいと思います。
一般的には超低温(-60℃)で食材が保管可能な冷凍ストッカーを指し(※1)、超低温と無風によりマグロなどの劣化しやすいデリケートな食材でも、鮮度を落とさずに1年以上も保管が可能です。ダイレイのスーパーフリーザー以外にも、カノウ冷機が同様に-60℃での保存が可能な製品を取り扱っています。
ノンフロンの冷媒を使用しているため、フロンガスを使用している機器に必要な定期点検が不要です(※2)。
保冷のために一般的な冷凍ストッカーよりも断熱材が多く使用されており、全体的な作りも頑強になっています。
本体形状は、ドアが上に開く「チェスト型スーパーフリーザー」シリーズと、ドアが前開き型の「縦型無風スーパーフリーザー」シリーズの2タイプがあります。各タイプの特徴については冷凍ストッカーについての記事にて解説しています。チェスト型では盗難防止用の鍵が付属しています(※3)。
スーパーフリーザーが売りにしている「超低温」と「無風」が食材の長期保存にどのように影響しているかを解説します。
食品が劣化する原因は「タンパク質の酵素分解」や「脂肪の酸化」によるものです。-60℃以下の超低温ではそれらの原因が抑制されるため、食品が劣化せず変色や食感の悪化を防ぎます。また、食材に含まれる水分は周囲の温度が低いほど失われにくく、-60℃以下の超低温ではほとんどの水分が食材内にとどまるため、解凍した後でもみずみずしく綺麗な見た目と食感を保ちます。
一般的な冷凍庫ではファンを使用して庫内に冷風を循環させて冷却する「空冷式」が採用されています。空冷式は庫内を素早く均一に冷却することには優れていますが、食材に風が当たることで食材が乾燥する要因となってしまいます。
無風で冷却する「直冷式」を採用しているスーパーフリーザーでは、ストッカーの壁内に埋め込まれている冷却器が内壁側(庫内)の熱を奪って外壁側(庫外)に放出する仕組みで庫内を冷却しており、庫内が完全に冷却されるまでに空冷式よりも時間はかかりますが、水分を保った状態での食材の保管を可能としています。
一般的な冷凍ストッカーと比較した場合の長所と短所を解説します。
冷凍焼けせず、解凍時のドリップも少量で味が落ちないため、鮮度を売りにしていることをアピールすることができます。
-20℃程度の冷凍では2~3ヶ月が限度ですが、1年以上保管可能なスーパーフリーザーでは、魚介類の様な年間を通しての仕入れ価格の変動が大きい食材を底値のときに大量に買い貯めて保存しておくことができるため、経済的なメリットを享受することができます。
構造が頑強で出力の大きいコンプレッサーを搭載しているため本体価格が高価となります。また、同じ有効内容積でも消費電力が数倍になるために電気料金も高くなります。さらに、故障した場合にもスーパーフリーザーの構造的に現場で出来る作業が限られているため、工場で修理をおこなう必要があり工場間の運搬を含む修理費用と時間がかかるなど、コストがかかる要因が多いです。
食材の鮮度が重要な寿司屋・和食店・レストランのような飲食店や、鮮魚を取り扱う漁港・魚市場・鮮魚店などで利用されることが多いです。
釣りが趣味の人が釣った魚を保存しておくために小型サイズのものを個人で利用している場合もあります。
ダイレイはスーパーフリーザーの周囲に下記の空間を設けて設置するよう注意をしています。適切な空間を設けることで正常に放熱され、庫内も冷えて製品寿命も延びるため可能な限り守りましょう。
使用上の注意、お手入れのポイント、中古買取時のポイントなどを冷凍ストッカーについての記事にて解説しています。
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弊社では下記スーパーフリーザー製品をリースにて取り扱っておりますので、ご興味をお持ちでしたらお問い合わせくださいませ。
ミツギ厨機現代表。中古厨房機器の買取や販売に以上に亘って携わっており、その中で培ってきた知識や経験に基づいた厨房機器に関するお役立ち情報を発信してまいります。