業務用電子レンジとは?
コンビニエンスストアでお弁当などを温めてもらう際に、お家にある電子レンジよりも早く温めが完了していると思います。家ではどうやってもその時間で温めることは不可能ですが、どうしてそんなに早いのか?それは、家庭用とは仕様が異なる業務用の電子レンジを使用しているからです。
今回はその業務用電子レンジについて、家庭用との違いを含めてご紹介をいたします。
また、不要となり売却したい場合などに、どのような点が買い取り時の査定に影響するのかなどについても、併せてご紹介をいたします。
1. 業務用電子レンジについて
基本的には食材を温めるだけで、オーブン機能やスチーム機能などの特殊な機能がない単機能電子レンジです。家庭用に搭載されていることもある自動脱臭やチャイルドロックのような便利機能も搭載されていないため、機能的には家庭用として販売されている電子レンジのほうが優れているかもしれません。
では、業務用電子レンジを使用する利点は何なのか?その点についてご紹介いたします。
家庭用と比較した場合に明らかに異なる点は以下の2点です。
また、家庭用にもありますが、業務用でも必要とされる点は以下の2点です。
1. 1. 出力
通常、家庭用電子レンジの出力は「500W~1,000W程度」となっています。業務用電子レンジの出力は「1,500W~3,000W程度」と家庭用と比較して倍以上の出力での温めが可能です。出力の強さと温めの早さは比例しており、1,500Wの業務用電子レンジは500Wの家庭用電子レンジと比較して3倍近い早さで温めを完了させることも可能です(※)。調理時間、つまり、お客様の待ち時間を減らすためにも、この出力の違いが業務用電子レンジを使用するうえでの一番の利点となります。
1. 2. 耐久性
業務で使用される電子レンジは、使用頻度が家庭用と比べものにならないほど圧倒的に高くなります。そのため、人との接触や扉の開閉ですぐに壊れないように頑丈な設計がなされていて、本体がステンレスで作られていたり、数十万回以上のドア開閉試験をクリアしたりするなど、高い耐久性を持っています。
1. 3. メモリー機能
加熱時間と出力の設定を予め登録しておき、簡単なボタン操作で自動的に調理がおこなえるため、使用するたびに面倒な設定をおこなう必要がありません。1日に何度も使用するため、こうした手間が省けることで作業効率の向上に繋がります。
1. 4. 多段積み
上にそのまま同じ電子レンジを置くことが可能です。足に位置ずれ防止用のストッパーが付いていて安定性が高いものもあります。厨房内はスペースが狭いことが多いため、電子レンジを重ねて置けることでスペースの節約や、作業効率の向上などが見込めます。
2. 電源
通常の電子レンジの電源は100Vですが、出力の大きな業務用電子レンジはそのほとんどの電源が200Vとなっています。一般家庭など通常の場合には100Vしか使用できず、200Vの機器を使用するためには別途工事が必要となりますので、使用前に確認しておきましょう。
3. お手入れのポイント
3. 1. 表面と内部の汚れ落とし
金属部分についた汚れや塩素を放置すると錆びる原因となるので、こまめに拭き取りましょう。汚れがひどい場合には台所用洗剤などの中性洗剤を使用してください。
3. 2. もらい錆
鉄など他の金属の錆びた部分が触れている箇所からもらい錆が発生する場合があります。近くに他の金属製品を置かないようにするなどして長時間の接触を避けるようにしましょう。
3. 3. ドアの内側
電磁波の漏れを防ぐためのパンチングメタル(※無数に穴の開いた金属板)に透明なフィルムが貼られているものがあります。これは、パンチングメタルに食品のカスなどが詰まるのを防止するために貼られています。簡単に剝がれないようにはなっていますが端を強く擦りすぎると剥がれる場合もあるので、拭き掃除の際には注意してください。
4. 中古買取時のポイント
年式が古いとそれに応じて買取価格は下がっていき、弊社では製造から8年までを買取可能な年式としております。
「3.お手入れのポイント」で挙げた点の状態がひどい場合にはマイナス査定となります。また、本体のへこみもマイナス査定となるので、周辺では乱雑に作業をしないようにするなどして注意しましょう。
5. おわりに
厨房内の作業効率上昇にとても有用な業務用電子レンジについてご紹介をいたしました。本記事がこれから業務用電子レンジを購入する方などへのご参考になれば幸いです。
また、ミツギ厨機では中古厨房機器の買い取りを随時おこなっておりますので、売却をご検討の方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
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ミツギ厨機現代表。中古厨房機器の買取や販売に以上に亘って携わっており、その中で培ってきた知識や経験に基づいた厨房機器に関するお役立ち情報を発信してまいります。